北八ヶ岳の湧水が仕込み水
ビールひと瓶には約7-10倍の水が必要と言われます。
そもそもビールはほとんどが水ですし(決して悪い意味ではありません笑)、タンクの冷却や洗浄にも大量の水を使います。
水はビールの命といわれる由縁です。
ブリュワリーで使用する水は、北八ヶ岳の山頂部からの湧水を取水しています。この水源は、近隣の佐久市の水源となる「大石水源地」のさらに上流部にあり、近隣でも知られた超
軟水の湧水なのです。
佐久市の北にある浅間山系の水は硬水で飲み水としてはやや不適なため、北八ヶ岳の軟水を水道水として使用しています。
取水所の上流域には、人の暮らしはほとんどなく、苔の森に囲まれた白駒の池から滲み湧く、まさに天然の湧水をふんだんに使用することができるのです。
また、夏場の水温も低いため、麦汁の冷却に必要な冷水を電気でつくる必要もなく、少しでもエコに貢献できるのでは?と期待しています。
八千穂の森や長い時間をかけて濾過しながら蓄えた天然の水は、私たちのビールの最大のアドバンテージでもあるのです。
高岡信明